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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科20巻2号

1966年02月発行

特集 第19回日本臨床眼科学会講演集 (その1)

〔学会講演〕

特発性網膜離剥眼の眼圧に関する臨床的観察—II.網膜離剥と緑内障

著者: 吉岡久春1 土屋利史1 遠藤泰彦1

所属機関: 1久留米大学医学部眼科

ページ範囲:P.203 - P.207

文献概要

I.緒言
特発性網膜剥離の際には,一般に眼圧は低下するものであるが,眼圧が正常又は稀れに亢進し,緑内障を合併することがあることは教科書にも記載されている。1)9)
 この網膜剥離と緑内障との関係については,すでに,1916年LeberはGraefe-Saemisch'sHandb.5)に眼圧上昇は網膜剥離の初期には殆ど認められないが,剥離眼にみられる緑内障は,1)発病及び経過が急性緑内障と同じであるもの2)単性緑内障と同じであるもの。これは非常に稀れで,時には眼圧亢進が非常に緩徐で,年余に亘る経過中,乳頭に緑内障性陥凹を来すことがある。3)続発緑内障で,一般に陳旧な網膜剥離にみられるが,非常に稀れには,剥離発病初期に起ることがあると記載している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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