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特集 第19回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学会講演集
Behçet氏病治療の問題点
著者: 氏原弘1 松木耀子1 小松郁子1 小暮美津子1 高橋祥子1 泉二嘉代子1 伊藤晶1 平井福子1 大島道1 小林久美子1
所属機関: 1東京女子医科大学眼科
ページ範囲:P.305 - P.316
文献購入ページに移動Behçet氏病の発生病理は多くの臨床的及び実験的研究によつて略その外ぼうが明らかとなつて来たが,発症の発火点をなすものが何か,又再発の機構の中,その引き金役は何かという点はなお不明のままに残されている。従つて発症又は再発の確実な予防法は未だ見出されて居らず,この事が本症治療を甚だ心細いものにしている訳である。この様な現状の中での治療が果して治療といい得る程度の効果を挙げ得ているのかどうかが問題となる1)。
この点に留意しつつ,本症完全型26例(男子13例,女子13例)の治療経験及びそれに関連する事項について総括を行なつたので報告する。
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