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特集 第19回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学会講演集
2,3眼疾患のトキソプラスマ赤血球凝集反応成績について
著者: 須田栄二1 木戸愛子1 高谷彦一郎2 篠村一志2
所属機関: 1青森県立中央病院眼科 2青森県立中央病院病理検査科
ページ範囲:P.329 - P.332
文献購入ページに移動トキソプラスモージスの診断は必ずしも容易でなく,否,特に後天性トキソプラスモージスでは,急性の全身症状をあらわす場合以外は困難である。それは本症には不顕性感染が多いとされているうえに,炎症眼のバイオプシーができないことは病原虫の分離を殆ど不可能にしているからである。
Sabin and Feldman8)(1948)のmethylenblue dye testが本症の診断に有力な手段として用いられて以来,その研究はピッチを上げて来た。しかし最近はこれと同様の価値を有する赤血球凝集反応(以下HA testと略す)が一般に採用されている。
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