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特集 第19回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学会講演集
螢光眼底撮影法による糖尿病性網膜症の臨床的研究
著者: 谷道之1
所属機関: 1京都府立医科大学眼科
ページ範囲:P.353 - P.363
文献購入ページに移動1961年Novotny and Alvis1)によつて考案された螢光眼底撮影法は,生体眼において,その網膜および脈絡膜の構造ならびに機能をあきらかにするうえにおいて,きわめて有用な検査方法である。すでに,教室の藤沢2)は,中心性網膜炎に本法を応用して,あたらしい知見を報告しており清水3)も本法をくわしく紹介している。
私は,1964年8月以来,主として糖尿病性網膜症に本法をもちい,いろいろと検討した結果,検眼鏡ではみとめられない重要な異常所見の存在をたしかめることができた。なお本法は,Novotnyら1)が発表して以来,すでに4年もたつているが,いろんな特徴をもつた異常螢光巣が,それぞれどんな病理学的変化に裏づけされているかについては,まだ十分に検討がされておらず6)16)17),また似たような異常螢光巣でも,ちがつた病理学的変化にもとづいていることもありうることが判つたので,これらの点についてふれてみたい。
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