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特集 第19回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学会講演集
神戸医大眼科学教室において23開頭手術を行なつた小児脳腫瘍の統計的観察
著者: 井出俊一1 中川章1 金沢三郎1
所属機関: 1神戸大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.389 - P.395
文献購入ページに移動小児脳腫瘍の統計的観察は,中田,伊藤1),Frazier2),Bailey,Buchanan d Buchy3),等幾多の報告がみられる。即ち,小児脳腫瘍は一般に成人に比べその頻度は少なく,中田,伊藤1)等によれば,脳腫瘍328例中,成人254例(77.4%),小児74例(22.6%)と圧倒的に成人に多い数字を示している。この中,神経膠腫が50例を占め,頭蓋咽頭腫が9例その他15例,となつている。我々の教室において昭和25年より約15年に亘り開頭した780例中,脳腫瘍患者が218例で,その中,23例の小児脳腫瘍に遭遇したのでその統計的観察を試みた。その中最も多数を占めた頭蓋咽頭腫についても更に検討を加えた。
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