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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科20巻3号

1966年03月発行

文献概要

特集 第19回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学会講演集

眼瞼癌の治療と経過

著者: 牧内正一1 渡辺千舟1

所属機関: 1大阪医科大学眼科

ページ範囲:P.397 - P.402

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I.緒言
 早期発見,早期治療が悪性腫瘍根治の原則であつて,この点に関しては,眼瞼癌ではその位置的関係から早期に発見され,小さいうちに摘出手術を受ける可能性が多いため,また身体他部の,特に臓器癌に比して悪性度が少ないため,経過が良好といわれている。
 しかし,臨床的にはいくつかの問題点があり,その第正は,眼瞼元来の機能を保持し,かつ美容のためにも,眼瞼欠損を最少限度にとどめなければならないため,その摘出手術にあたり,細心の注意と技術を必要とする。万一,摘出不十分な場合は,残存腫瘍の急速な成長を来たし,再発の危険があることは,他部の悪性腫瘍と全く同様である。従つて,眼瞼の機能を障害しないように,全摘出を行なわなければならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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