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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科20巻4号

1966年04月発行

文献概要

特集 第19回日本臨床眼科学会講演集 (その3) 学会講演集

種々の血管拡張剤の房水循環,特にC値におよぼす影響について

著者: 三浦正満1 真鍋礼三1 湖崎弘1

所属機関: 1大阪大学医学部眼科

ページ範囲:P.539 - P.542

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I.はじめに
 緑内障は主として房水流出の障害に起因することは疑いのないところであり,その治療法も房水の流出を促進させる方法が最も合理的と考えられる。しかるに,それを目的とした薬物療法としては,わずかに縮瞳剤の点眼があるのみで,現在盛んに用いられている炭酸脱水酵素阻害剤や高滲透圧剤などは房水の流出には何ら促進効果を示さず,その連用はかえつて房水の流出率を低下せしめると考えられ,緑内障には必ずしも好ましい治療剤とはいえない。私らは今回,房水の流出率を増大させ,より合理的に緑内障を治療できる薬剤を見出すことを目的として実験的に種々の血管拡張剤の家兎眼房水循環,特に流出率におよぼす影響を検討したので,ここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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