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特集 第19回日本臨床眼科学会講演集 (その3) 学会講演集
緑内障に対する前房隅角電気分解術(予報)
著者: 増田茂1 佐久間勝美1 長谷部信武1
所属機関: 1昭和大学医学部眼科
ページ範囲:P.543 - P.544
文献購入ページに移動試作した装置の配線図は第1図に示す通りである。電気分解針としては第2図に示す様なものを使用した。使用した電解針の規格は第1表に示す通りである。此の値は出来上つたものの実測値である。電解針は隅角結膜下の間に幅広い誘導路を作るためのものと,円形のトンネル状の誘導路を作るためのものの2種類に大別出来る。前者は毛様体解離術に電気分解を併用した様なものであり,後者は管錐術に電気分解を併用したものと老える事が出来る。家兎眼を用いて予備実験を試みた。即ち自家血清約0.2ccを前房内に注入して実験的に眼圧を上昇させ,この実験緑内障眼に本法を試みて眼圧の変化状況を調べた。又電気分解術を施した正常家兎眼に就いて盤膜,角膜部に形成された誘導路を組織学的に検査した。更に前房内に注入した墨汁が此の誘導路を通じて眼球外に流出する状況をも調べた。
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