文献詳細
文献概要
臨床実験
ジギタリスの緑内障治療への応用
著者: 弓削経夫1
所属機関: 1京都市医療センター京都市立病院眼科
ページ範囲:P.627 - P.630
文献購入ページに移動I.緒言
急性ウツ血性緑内障については,手術的療法が推賞されているが,その他の慢性の緑内障については適確な治療法がなく,最初から手術的に眼圧の調整を図るよりも,まずピロカルピンを初めとする縮瞳剤によつて眼圧の調整を試み,これが不能となつたときにはじめて手術を行うべきであるという考え方が有力である。
手術療法は房水排出系の障害を緩和する方法が主力を占め,多くの手術方法がある。これら濾過手術は理論的には甚だ理にかなつてはいるがその効果についてはまだ十分とはいい難い。それ故に,上の縮瞳剤の他に,更に房水排出系の障害を改善する薬剤,或いは次善の策として房水の産生を抑制する薬剤の出現が期待される。
急性ウツ血性緑内障については,手術的療法が推賞されているが,その他の慢性の緑内障については適確な治療法がなく,最初から手術的に眼圧の調整を図るよりも,まずピロカルピンを初めとする縮瞳剤によつて眼圧の調整を試み,これが不能となつたときにはじめて手術を行うべきであるという考え方が有力である。
手術療法は房水排出系の障害を緩和する方法が主力を占め,多くの手術方法がある。これら濾過手術は理論的には甚だ理にかなつてはいるがその効果についてはまだ十分とはいい難い。それ故に,上の縮瞳剤の他に,更に房水排出系の障害を改善する薬剤,或いは次善の策として房水の産生を抑制する薬剤の出現が期待される。
掲載誌情報