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臨床実験
眼底出血に対するアドナ(AC−17)の大量投与療法について
著者: 三根亨1 秦敏1 重住和彦1 藤井一郎1
所属機関: 1関西医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.631 - P.635
文献購入ページに移動Adrenochrome剤の血管強化及び止血作用は内外多数の研究者により報告されその使用は近年増加している。従来この種の製剤としてはAdre—nochrome monosemicarbazone (Carbazochr—ome)が使用されているが,本剤は水に難溶性であり,溶解補助剤が添加されていたため,大量投与が不可能であつた。最近水溶性Adrenochro—me誘導体の研究がすすめられ,安定な新合成剤である水溶性化合体アドナ(AC−17)が合成された。本剤はCarbazochrome sodium sulfo—nateで従来のCarbazochromeに比して50倍以上の水溶性を有するものであり,本剤の出現によりAdrenochrome剤の大量投与が可能となつた。
我々は田辺製薬よリアドナ(AC−17)の提供をうけ各種の眼疾患に使用し好結果を得たので,その成績を報告する。
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