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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科20巻5号

1966年05月発行

文献概要

特集 第19回臨床眼科学会講演集(その4) 学会講演集

未熟児の眼科的管理の必要性について

著者: 植村恭夫1 栃原康子2

所属機関: 1国立小児病院眼科 2国立小児病院小児科

ページ範囲:P.667 - P.674

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I.緒言
 未熟児に対する保育,管理の向上および普及は,その死亡率の減少をもたらすに至つたが,その反面,未熟児にみられる眼障害の頻度も次第に増加し,その眼科的管理の必要性が叫ばれるようになつてきた。
 未熟児眼障害のうち,最も注意すべきものは,水晶体後部線維増殖症(Retrolental fibroplasiaR.L.F.と略す)であることはいう迄もない。未熟児対策の先進せる欧米においては,早くより,臨床的,実験的研究が進められ,その結果,1950〜1957年頃迄は,乳幼児失明の大きな原因として注目を集めたR.L.F.も,酸素療法の制限と,眼科管理の徹底によつて,その数は急激に減少し,今は,昔日程の関心を示さない迄も,依然として,未熟児には警戒すべき疾患としてとりあげられている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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