文献詳細
特集 第19回臨床眼科学会講演集(その4)
学会講演集
文献概要
I.緒言
重症筋無力症はWillis (1672)により最初に記載された。さらにErb (1878),Goldflam (1893)により詳しく報告され1),Erb-Goldflam病と呼ばれた。Jolly2)(1895)はMyasthenia gravispseudoparalyticaと呼び,彼によつて初めて重症筋無力症と名付けられた。
重症筋無力症の眼症状については,Mattis3)(1941)やWalsh4)(1945)らの詳細な記載がある。Gavey5)(1941)は25年間,眼にのみ症状がとどまつていた例を報告している。眼症状だけの重症筋無力症をWalshは"Ocular"Myasthe—nia gravisと呼び,Lisman6)(1949)も症状が眼にのみ現われた2例を報告し,Ocular Mya—sthenia gravisと題している。Ocular Myasth—lenia gravisに対峙して,症状が全身に亘るものをSystemic Myasthenia gravisと呼び,臨床的に重症筋無力症の病型を上記の2つに分ける場合がある。
重症筋無力症はWillis (1672)により最初に記載された。さらにErb (1878),Goldflam (1893)により詳しく報告され1),Erb-Goldflam病と呼ばれた。Jolly2)(1895)はMyasthenia gravispseudoparalyticaと呼び,彼によつて初めて重症筋無力症と名付けられた。
重症筋無力症の眼症状については,Mattis3)(1941)やWalsh4)(1945)らの詳細な記載がある。Gavey5)(1941)は25年間,眼にのみ症状がとどまつていた例を報告している。眼症状だけの重症筋無力症をWalshは"Ocular"Myasthe—nia gravisと呼び,Lisman6)(1949)も症状が眼にのみ現われた2例を報告し,Ocular Mya—sthenia gravisと題している。Ocular Myasth—lenia gravisに対峙して,症状が全身に亘るものをSystemic Myasthenia gravisと呼び,臨床的に重症筋無力症の病型を上記の2つに分ける場合がある。
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