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特集 第19回臨床眼科学会講演集(その4) 学会講演集
眼性網膜色素変性の存在に対する検討
著者: 今泉亀撤1 高橋文郎1 亀井正明1 吉田玄雄1 熊谷茂樹1 小川健次1
所属機関: 1岩手医科大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.736 - P.742
文献購入ページに移動眼科疾患では,左右両眼の発病時期,進行速度乃至程度は常に同一とは限らないし,片眼のみの疾患が数多くあるので,網膜色素変性に関しても一眼性の罹患者の存在が考えられる。実際臨床的には,一眼が強く侵襲を受けているのに反して,他眼は極く軽症の網膜色素変性例に遭遇することは必ずしも稀なことではない。
従来,多くの一眼性網膜色素変性の報告が行なわれて来たが,これらの報告例を検討するとき,梅毒反応陽性例,健眼のflicker fusion fieldの障害例等も少なからず迷入して居り,果して一次変性か否か,いささか疑念を抱かざるを得ない。
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