文献詳細
特集 第19回臨床眼科学会講演集(その4)
学会講演集
文献概要
I.緒言
近年,網膜色素変性症に有効な薬剤についての臨床報告が続出している。しかし,本症の性質上,現在のところ,その効果には自ら限界があり,最悪の結末,すなわち失明を出来る限り遅らせることに留まる。また,本症では,もしも逆方向の治療により,多少とも悪化した時には,それを回復させるのは容易ではない。
したがつて,本症に対して新治療を施すに当つては,たとえ,その効果が理論的に期待出来る方法であつても,周到な動物実験を行ない,その効果を予測する必要がある。勿論,動物と人間とでは,また異なるところがあろうが,少なくとも動物実検で悪影響のないことを確かめるのみでも,そこに意義があると考えられる。
近年,網膜色素変性症に有効な薬剤についての臨床報告が続出している。しかし,本症の性質上,現在のところ,その効果には自ら限界があり,最悪の結末,すなわち失明を出来る限り遅らせることに留まる。また,本症では,もしも逆方向の治療により,多少とも悪化した時には,それを回復させるのは容易ではない。
したがつて,本症に対して新治療を施すに当つては,たとえ,その効果が理論的に期待出来る方法であつても,周到な動物実験を行ない,その効果を予測する必要がある。勿論,動物と人間とでは,また異なるところがあろうが,少なくとも動物実検で悪影響のないことを確かめるのみでも,そこに意義があると考えられる。
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