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臨床実験
緑内障家系調査—第1報遺伝と早期発見について
著者: 丹羽康祐1 船橋知也1
所属機関: 1岐阜県立医科大学眼科
ページ範囲:P.783 - P.791
文献購入ページに移動1842年Benedikt1)氏は,痛風を伴つた緑内障の1家系を報告し,1856年von Arlt2)氏及び1867年Mooren3)等は,緑内障に遺伝的関係がある事を強調してから今日迄,外国では100家系余りの報告があり,本邦でも1907年新美直4)氏の報告以来,約30家系の報告がある。
この様に緑内障については,遺伝的関係が古くから重視されているにも拘らず,この方面の研究はあまりにも微々たるものであつて,未だに遺伝形式すらも確立されていない現状は,甚だ以つて遺憾に堪えない。況んや,眼疾患者でなくて,全人口の1〜2%に緑内障が見られるに於いておやである。
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