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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科20巻5号

1966年05月発行

文献概要

臨床実験

眼科領域におけるcephalothin及びcephaloridineの応用

著者: 葉田野博1 萱場忠一郎1 志賀信夫1

所属機関: 1東北大学医学部眼科

ページ範囲:P.805 - P.810

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I.緒言
 従来のペニシリンが,その耐性ブドウ球菌出現のため,その価値がうすれ,代つてペニシリナーゼ抵抗性ペニシリン誘導体の研究を生み,ペニシリン耐性ブドウ球菌感染症の治療薬として1960年,はじめてジメトキシフェル,ペニシリンが出現した。その後,次々と多種のペニシリナーゼ抵抗性ペニシリンが合成されてきた。今回登場した半合成cephalosporin Cもペニシリナーゼに抵抗性を有し,すべてのブドウ球菌感染症に対する使用を可能とし,その抗菌スペクトラムは広範囲でアミノベンヂルペニシリンに匹敵し,又ペニシリン交叉アレルギーのないところから,ペニシリン過敏性のためペニシリンが使用できない患者に用い得ると云われている。
 我々は,この半合成cephalosporin Cであるcephalothin (CET)及びcephaloridine (CER)について,シオノギ製薬から提供を受け眼科領域における応用を検討したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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