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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科20巻5号

1966年05月発行

文献概要

臨床実験

眼精疲労及び中心性網脈絡膜炎に対するATP−2Na腸溶錠の使用経験

著者: 柴賢爾1 桑原進1

所属機関: 1四国鉄道病院眼科

ページ範囲:P.817 - P.822

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I.緒言
 FiskeおよびLohmannによるATPの発見以来,その臨床的応用は広範囲にわたり,かつ卓効がみとめられている。すなわち,筋性,神経性疾患,循環器疾患,脳血管障害は勿論のこと,眼科領域においても眼筋麻痺,眼精疲労,視神経網膜疾患および角膜疾患などに応用され,すぐれた効果をあげることが報告されている。しかし従来使用されたATPはすべて注射によるものであつて,その使用にさいして,とくに静脈注射においては,かなり不愉快な副作用を伴うことが多い。しかるに,ATP−2Na錠(以下ATP錠と略す)の完成により,注射による如き副作用の心配はなく,長期連用が容易となつたわけである。
 今回,わたくしらはATP錠を眼精疲労および中心性網膜脈絡膜炎に対して使用する機会を得たのでその成績を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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