文献詳細
臨床実験
文献概要
I.緒言
網膜色素変性症(以下本症)において,そのごく初期よりERGがextinguished typeとなる事は,Karpe時代にはほぼ定説化されていた。即ち,比較的弱い光刺激を用いれば,本症例の殆んどにおいてextinguished ERGが観察される事は現在でも間違いではない。ただ,本症の初期において桿体系の異常が,強度の光刺激に対して如何なる反応を示すか,これは興味ある問題である。著者等は,比較的初期の本症患者23名について弱光刺激より強度光刺激まで階段的に照射し,ERGを記録観察し僅かの知見を得たのでここに報告する。
網膜色素変性症(以下本症)において,そのごく初期よりERGがextinguished typeとなる事は,Karpe時代にはほぼ定説化されていた。即ち,比較的弱い光刺激を用いれば,本症例の殆んどにおいてextinguished ERGが観察される事は現在でも間違いではない。ただ,本症の初期において桿体系の異常が,強度の光刺激に対して如何なる反応を示すか,これは興味ある問題である。著者等は,比較的初期の本症患者23名について弱光刺激より強度光刺激まで階段的に照射し,ERGを記録観察し僅かの知見を得たのでここに報告する。
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