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臨床実験
生体用接着剤の使用経験
著者: 久冨潮1
所属機関: 1慈恵医科大学眼科教室
ページ範囲:P.877 - P.885
文献購入ページに移動I.緒言
生体用接着剤は,当然使用目的によつて性質が異る。旧くから用いられて来たものには,硝化綿を主にしたコロヂウム液とか,あるいはデルマトームセメン等があるが,最近は高分子化合物が色々作られて来た。イーストマン910,ビオボンド,あるいは,私がここに発表するアロンアルファA等がそれである。
アロンアルファAは,高分子化合物であるシアノアクリレート系化合物で,液状の単体であるが,創に塗布すると速かに重合して固体となる。これは,創の接着,血管の補強等の目的で作られたので,生体に対する毒性,異物反応が出来るだけ少ない様にしてある。又体内に入れた場合は少しづつ吸収されて行くという事である。
生体用接着剤は,当然使用目的によつて性質が異る。旧くから用いられて来たものには,硝化綿を主にしたコロヂウム液とか,あるいはデルマトームセメン等があるが,最近は高分子化合物が色々作られて来た。イーストマン910,ビオボンド,あるいは,私がここに発表するアロンアルファA等がそれである。
アロンアルファAは,高分子化合物であるシアノアクリレート系化合物で,液状の単体であるが,創に塗布すると速かに重合して固体となる。これは,創の接着,血管の補強等の目的で作られたので,生体に対する毒性,異物反応が出来るだけ少ない様にしてある。又体内に入れた場合は少しづつ吸収されて行くという事である。
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