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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科20巻6号

1966年06月発行

文献概要

手術

術後脈絡膜剥離について

著者: 田中宣彦1 竹内光彦1

所属機関: 1国立札幌病院眼科

ページ範囲:P.893 - P.896

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I.緒言
 白内障や緑内障等の眼球開壁手術後にしばしば脈絡膜剥離が合併するということは古くから知られている1)2)3)。術後脈絡膜剥離は自然に治癒する傾向が大で,一般に予後は良い。後極部附近まで及ぶ巨大なものでは一時的に網膜機能の障害を惹起するが4),同時に見られる低眼圧及び浅前房乃至前房消失が持続すると,虹彩周辺前癒着,続発緑内障及び角膜混濁等の重篤な合併症の危険があり5),臨床上重要である。先に著者の一人竹内は6),白内障全摘出後に続発した1例を報告したが,その後同様の症例を経験したので追加報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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