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第1回眼・光学屈折学会
水晶体の屈折率分布に関する研究—その1再回折光学系を用いた凍結標本の屈折率測定
著者: 中尾主一1 永田良2 鈴木達郎3
所属機関: 1奈良県立医科大学眼科教室 2大阪府立大学工学部機械工学教室 3大阪大学工学部応用物理学教室
ページ範囲:P.913 - P.918
文献購入ページに移動生体眼の光学的性質を明らかにするために水晶体の屈折率ならびにその分布を知ることが重要なことはいうまでもない。ところで水晶体の皮質と核質の屈折率がことなることは古くから知られている事実であるが,これに関して満足すべき測定結果は未だ与えられてない。最近行なわれた中島章,平野東,斉藤幸市氏等の研究1)2)はシュリーレン法,干渉縞等を利用したものであつて問題解明のいとぐちを与えるものとして注目される。しかし,残念なことに方法論的,結果的にも不充分な点が多いように思われる。
本論文においては,最近著者等によつて新しく開発された「再回折光学系による位相分布測定法」3)4)を用いて水晶体屈折率分布の定量測定を試みたので結果を報告する。
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