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臨床実験
網膜色素変性症人眼の2剖検例—特に微細構造上の病態について
著者: 水野勝義1 西田祥蔵1
所属機関: 1名古屋市立大学医学部眼科
ページ範囲:P.949 - P.965
文献購入ページに移動I.緒言
網膜色素変性症の実験的研究はこの数年来著しい進歩を見せ,特に生化学的,酵素学的研究手段を用いて動物における色素変性症の種々なる代謝異常が明らかにされている。未だ決定的な結論は出されないが,将来病因の本態が明らかにされることと信ぜられる。
然し,此等の生化学上の成果に目を奪われて本症の形態学的変化の研究をおろそかにしてはならない。現代の生物学は代謝と微細構造とが結び付けられる時代になりつつあるからこれら両研究は車の両輪のごとく進められなければならない。
網膜色素変性症の実験的研究はこの数年来著しい進歩を見せ,特に生化学的,酵素学的研究手段を用いて動物における色素変性症の種々なる代謝異常が明らかにされている。未だ決定的な結論は出されないが,将来病因の本態が明らかにされることと信ぜられる。
然し,此等の生化学上の成果に目を奪われて本症の形態学的変化の研究をおろそかにしてはならない。現代の生物学は代謝と微細構造とが結び付けられる時代になりつつあるからこれら両研究は車の両輪のごとく進められなければならない。
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