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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科20巻7号

1966年07月発行

文献概要

第1回眼・光学屈折学会

特殊減光器を用いたアダプトメーター

著者: 日置隆一1

所属機関: 1東京大学工学部物理工学教室

ページ範囲:P.1035 - P.1038

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I.序
 アダプトメーターには,種々の型式のものがあるが,比較的に多く用いられているのは,Nagelのアダプトメーターである。Nagelのアダプトメーターは,減光方式として,板にあけた穴の面積,すなわち開口の変化を利用している。使用する明るさの範囲にわたつて,階段的に変化させて使用している。この点,アダプトメーターを使用する場合,きわめて不便である。もし,明るさの変化を,連続的に変えることができれば,まことに好都合である。
 明るさを連続的に変えるには,種々の方式が考えられる。一般に考えられる方式は,(1)開口の面積を連続的に変える,(2)中庸くさびフィルターを使用する,(3)光源の距離を変える,(4)偏光を利用する,などであるが,いずれにしても,アダプトメーターに必要な明るさの変化範囲にわたつては,かなり難点がある。例えば,くさびの場合,1個のくさびフィルターでは,高々10−3程度の変化しか得られない。1個のくさびフィルターに対して補助の中庸フィルターを併用しなければ,10−3程度以上の範囲にまで拡げることができない。例えば,10−6程度にまで変化させるには,切換操作が必要であり,10−6程度までの連続性が失なわれる。以下に記載するアダプトメーターは,明るさの変化範囲が,10−7程度にまで,しかも連続的に変化することのできる減光器を使用したものである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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