文献詳細
文献概要
第1回眼・光学屈折学会
網膜像の解析
著者: 江森康文1 仲田光雄1
所属機関: 1千葉大学工学部
ページ範囲:P.1133 - P.1139
文献購入ページに移動I.まえがき
近来光学界においてはレスポンス関数を用いてレンズ系を評価するM.T.F.(Modulation Tr—ansfer Function) methodが広く用いられている。この方法の特徴はレンズ系の各構成要素のレスポンス関数を知り,それらの乗算によりレンズ系全体のレスポンス関数が求めうることである。
従来,視覚過程として物体の像は肉眼レンズ系により網膜上に結像され,眼の感光細胞である桿体ならびに円錐体が刺激される。これにより一種の光化学反応による生理的神経インパルスが発生され,視神経線維をつたわり大脳の視覚中枢に到達して始めて心理的視覚が発生するといわれている。したがつて知覚過程は肉眼レンズ自体の応答過程ならびに神経インパルスを含む心理的応答過程に大別することができるからそれぞれのレスポンス関数を求めることにより視覚過程のレスポンス関数を求めることができる。
近来光学界においてはレスポンス関数を用いてレンズ系を評価するM.T.F.(Modulation Tr—ansfer Function) methodが広く用いられている。この方法の特徴はレンズ系の各構成要素のレスポンス関数を知り,それらの乗算によりレンズ系全体のレスポンス関数が求めうることである。
従来,視覚過程として物体の像は肉眼レンズ系により網膜上に結像され,眼の感光細胞である桿体ならびに円錐体が刺激される。これにより一種の光化学反応による生理的神経インパルスが発生され,視神経線維をつたわり大脳の視覚中枢に到達して始めて心理的視覚が発生するといわれている。したがつて知覚過程は肉眼レンズ自体の応答過程ならびに神経インパルスを含む心理的応答過程に大別することができるからそれぞれのレスポンス関数を求めることにより視覚過程のレスポンス関数を求めることができる。
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