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文献概要
第1回眼・光学屈折学会
Mach現象と視覚系のレスポンス関数
著者: 藤村郁夫1 山本勝昭1
所属機関: 1富士フイルム
ページ範囲:P.1141 - P.1142
文献購入ページに移動 視覚については色々な学問領域で研究されている。生理学や心理学の立場からの研究がその代表的なものであるが,最近では,視覚現象の生理学的,心理学的知見からこれを数学や電子工学の立場からシミユレートして視覚のメカニズムを解明したり,更に進んで,従来独立な現象として記述されてきた種々の視覚現象を単一の概念でもつて一義的に説明しようとする試みも行なわれているようである。
視覚に関する知覚心理学的特性には,視力,輝度弁別能,対比等があるが,これらを単一概念で一義的に理解するのは困難であつた。しかるに,近年,光学にレスポンス関数なる概念が導入されるに及んでカメラやフィルムの情報伝達特性が単一概念で記述できるようになつた。視覚系もレスポンス関数で取扱えば前述の視力,輝度弁別能等は同時に扱えるし,また,異状視眼などの特性はレスポンス関数の形の変化として捉えることができるだろう。
視覚に関する知覚心理学的特性には,視力,輝度弁別能,対比等があるが,これらを単一概念で一義的に理解するのは困難であつた。しかるに,近年,光学にレスポンス関数なる概念が導入されるに及んでカメラやフィルムの情報伝達特性が単一概念で記述できるようになつた。視覚系もレスポンス関数で取扱えば前述の視力,輝度弁別能等は同時に扱えるし,また,異状視眼などの特性はレスポンス関数の形の変化として捉えることができるだろう。
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