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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科20巻8号

1966年08月発行

文献概要

第1回眼・光学屈折学会

細隙灯顕微鏡写真撮影について

著者: 武田和夫1

所属機関: 1慶応大学医学部眼科

ページ範囲:P.1143 - P.1146

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 細隙灯顕微鏡は近年普及がいちじるしく,眼科診療で必要不可欠のものとなりつつあります。写真技術の進歩で前眼部の写真はたやすく撮れるようになりました。しかし細隙灯顕微鏡で観察した所見を記録する場合はスケッチが主となり,写真は装置や技術の困難さとあいまつてあまり行われませんでした。私は普通の細隙灯顕微鏡に簡単な装置をとりつけることにより,細隙光で観察した所見をカラー写真で容易に記録することが出来るようになりましたのでここにそのあらましを報告いたします。
 撮影装置は写真1のように顕微鏡の腕をはさんでしめつけ固定する部とカメラを保持する部よりなつております。これを写真2のように細隙灯顕微鏡にとりつけます。細隙灯顕微鏡はGoldmann 900でございます。カメラはレンズをとり去つて使用しますのでレンズ交換可能な一眼レフなら何でも良いと思いますが,私はミノルタSR−1を使用しております。第1図に細隙灯顕微鏡とカメラの光学系の簡単な模式図をしめします。細隙灯顕微鏡の接眼レンズ部の視度調節リングをまわし,接眼レンズを引き出し,最大に近く引き出しますと細隙灯顕微鏡の焦点は接眼レンズより約6cmのところに結びますので,ここにフイルム面がくるようにカメラを固定し,微細なピントの調整はピント調整桿をたて,視度調節リングをまわし,一眼レフカメラのピントゲラスでおこないます。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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