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臨床実験
多発硬化症の2例と視神経疾患
著者: 桑島治三郎1 小島宮子1 針生アイ1
所属機関: 1東北大学医学部眼科
ページ範囲:P.1189 - P.1195
文献購入ページに移動わが国では,多発硬化症の診断に抵抗が多く,本症診断の意義なども一般には理解されていない現状である。これには,昔わが国の本症否定論の影響が,いまなお残つていることと,他方,本症には定型がなく,従つて臨床診断のきめ手もないとされていることと,二つの条件が考慮される1)〜13)。
しかし,神経眼科学的には本症診断のきめ手をつかむことができる。つぎに,自験例でこのことを例証しておきたい。
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