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臨床実験
全層角膜移植のための眼球保存液中に加える抗生剤としてのコリマイシンの効用について
著者: 坂上道夫1
所属機関: 1慶応大学医学部眼科
ページ範囲:P.1197 - P.1201
文献購入ページに移動Ⅰ.緒言
コリスチンとして命名され1950年小山氏等によつて発表された抗生剤としてのポリペプチッドはポリミキシンに近似した構造を有しているが,局所的応用面に於いて他の多くのポリペプチッド抗生剤グループを凌駕する特性を有している。又抗菌スペクトルは狭いがグラム陰性菌に対して特に効果を発揮する殺菌剤に近いものである。
角膜移植に際して,感染症による最も憂慮すべきものは緑膿菌に起因するものであることは不幸にして事実である。
コリスチンとして命名され1950年小山氏等によつて発表された抗生剤としてのポリペプチッドはポリミキシンに近似した構造を有しているが,局所的応用面に於いて他の多くのポリペプチッド抗生剤グループを凌駕する特性を有している。又抗菌スペクトルは狭いがグラム陰性菌に対して特に効果を発揮する殺菌剤に近いものである。
角膜移植に際して,感染症による最も憂慮すべきものは緑膿菌に起因するものであることは不幸にして事実である。
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