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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科20巻9号

1966年09月発行

文献概要

臨床実験

塩酸テトラハイドロゾリンの眼科的応用

著者: 錦織劭1 元村武夫1 松家多恵子1

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1211 - P.1218

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Ⅰ.緒言
 日常の眼科臨床に於いて,我々はしばしば,結膜の充血をみる事がある。この結膜の充血が細菌乃至アデノウイルスなどの感染による場合でも,あるいは,外傷またはアレルギーによる場合であつても,血管収縮剤を用い,この充血を取り去る事によつて,自覚症状の改善および治療的効果が期待される場合が少なくない。
 色々な有害な因子によつて,外眼部に障害が加えられると,まず,充血,不快感などが生じる。患者は,この際,しばしば目をこすり,その為,充血,不快感を一層強くする—と云う悪循環を招来する。臨床に於いて,この悪循環を何処かで断ち切る事は,治療上,極めて必要な事と考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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