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臨床実験
フィブリノリジン(プラスミン)の点滴静注による網膜静脈並びに動脈閉塞症の治療成績
著者: 三国政吉1 木村重男1 新保信夫1 小川洋一1 今村仂1
所属機関: 1新潟大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1221 - P.1227
文献購入ページに移動線維素溶解酵素(線溶酵素)はFibrinを分解する酵素である。本酵素剤は血栓・塞栓の溶解剤或いは凝血塊の吸収促進剤として用いられる。現在製品としてはPlasminを製剤化した精製人Plasmin製剤,線溶酵素系を賦活するStrepto—kinase, Urokinase製剤,蛋白溶解酵素のChy—motrypsin, Pronase, Ananaseなどが使用されている。
今回私共の用いたフィブリノリジン−ミドリ(プラスミン)は,ミドリ十字KKにて新しく開発された精製人Plasmin製剤で,人血漿中のPla—sminogenを分離精製し,人尿から精製したUrokinaseで活性化したものである。従来精製Plasmin製剤としては,活性化剤としてStre—ptokinaseを用いたActase, Fibrinolysin Hu—man Lyovacなどが使用され,その有効性が認められていたが,今まで国産品はなかつた。
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