文献詳細
文献概要
臨床実験
農薬ブラストサイジン(ブラエス)の後眼部組織に対する障害
著者: 小島宮子1
所属機関: 1東北大学医学部眼科
ページ範囲:P.39 - P.48
文献購入ページに移動I.緒言
著者が前に臨眼第18巻第7号で述べた如く,ブラストサイジンは,近年,農薬として広く使用されている抗イモチ病の新しい抗生物質である。
ブラストサイジンと従来用いられている水銀剤とを混和したブラエスM粉剤が,水田へ撒布の際,眼に飛入すると眼障害を訴えることがあり,かかる患者が各地に続々発生したのに鑑み,まずブラストサイジンの1%,0.1%,0.05%,0.01%,水溶液及びブラエスM粉剤を家兎眼に点眼,点入し,その臨床経過及び病理組織学的所見について報告した。今回は,ブラストサイジン水溶液を前房及び硝子体内に注入した際に起る眼障害について検討したので,その成績を述べる。
著者が前に臨眼第18巻第7号で述べた如く,ブラストサイジンは,近年,農薬として広く使用されている抗イモチ病の新しい抗生物質である。
ブラストサイジンと従来用いられている水銀剤とを混和したブラエスM粉剤が,水田へ撒布の際,眼に飛入すると眼障害を訴えることがあり,かかる患者が各地に続々発生したのに鑑み,まずブラストサイジンの1%,0.1%,0.05%,0.01%,水溶液及びブラエスM粉剤を家兎眼に点眼,点入し,その臨床経過及び病理組織学的所見について報告した。今回は,ブラストサイジン水溶液を前房及び硝子体内に注入した際に起る眼障害について検討したので,その成績を述べる。
掲載誌情報