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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科21巻1号

1967年01月発行

文献概要

臨床実験

DemethylchlortetracyclineとTetracyclineとの血中および房水移行に関する研究

著者: 生井浩1 鬼木信乃夫1 野中吉郎1

所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.49 - P.53

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I.緒言
 広域スペクトルを有するTetracycline系の抗生物質には主としてTetracycline, Chlortetra—cycline, OxytetracyclineおよびDemethyl—chlortetracyclineの4つがある。このうちDemethylchlortetracycline (以下DMCT)は1957年アメリカのレダリー研究所においてMcCormick等1)がStreptomyces aureofaciensの新変異株より発見したChlortetracyclineのdemethyl化合物であり,酸およびアルカリに対して安定度の高い抗生物質である。本剤はアメリカではすでに5,6年前からLedermycinの商品名で使用されており,内服の場合,血中濃度が高く,かつ長時間血中に維持され,DMCT 150mgの投与がTetracycline (以下TC,商品名Achromycin V)の250mgに匹敵するといわれ,かつまた副作用も少ないとされている2)
 DMCTは経口的に投与されるもので,その用量は成人において1回150mgずつ6時間間隔で1日4回,計600mg投与される場合と,1回300mgずつ12時間間隔で1日2回,計600mg投与される2つの投与方法があり,これらがともにTC1,000mg投与に匹敵するとされている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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