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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科21巻10号

1967年10月発行

文献概要

綜説

眼科の新薬について—大橋教授開講二十周年記念論文

著者: 船橋知也1

所属機関: 1慈恵会医科大学眼科

ページ範囲:P.1135 - P.1152

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 上記の演題で話をするようにと,昨年暮れ,中泉先生より御依頼を受けたのですが,元来斬つたり,貼つたりが好きな私は,効くこともあり,効かぬこともありと云う薬品をひねくりまわすことは性に合わないという理由で辞退これ努めたのでありますが,「慈恵は眼科講習会では毎度新薬の話をすることになつているから」と重ねての御要望,もだしがたく,御引受けした次第ではあります。ところが,テレビタレントのごとくに現われては消え,消えては現われる新薬のすべてを追いかけるには,あまりに非才の私,数種の薬物にとどめましたことを御許しいただきたく存じます。また,ただ,単に,この薬をこの病気に投与したら良くなつた悪くなつたという報告では物足りません。そこで,まず,動物実験から始めましたところ,これが案外と時間をとり,結局は従来のこの方面の報告と大同小異,龍頭蛇尾ならぬトカゲの頭にオタマジャクシの尻尾となつたことを御詫び申し上げます。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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