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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科21巻10号

1967年10月発行

文献概要

臨床実験

反対側の片麻痺を伴つた網膜動脈攣縮症—倉知教授就任25周年祝賀記念論文

著者: 升田義次1 米村大蔵1 石坂直人2

所属機関: 1金沢大学医学部眼科学教室 2金沢逓信病院眼科

ページ範囲:P.1161 - P.1164

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I.緒言
 一過性の網膜動脈攣縮症例については,現在までかなりの報告1)〜5)がある。しかし,その網膜の変化(動脈の白線化,および,それより周辺部の網膜の混濁など)は,いわゆる一過性であるが,ためになかなか直接確認し難いようである。特にその変化を眼底写真にとらえ得た報告例は,われわれの調べたかぎり,日本では2例3)5)にすぎない。
 ここでは,網膜中心動脈のみならず,眼動脈を含む内頸動脈が,その支配領域の一部で攣縮をおこしたと思われる例に遭遇し,網膜中心動脈攣縮の発作時の眼底写真をとり得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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