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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科21巻10号

1967年10月発行

文献概要

臨床実験

コンドロイチン硫酸加FAD点眼液の使用経験

著者: 樋渡正五1 大野佑司1 宇田重員1 鈴木武徳1 山之内守1 原正義1

所属機関: 1日本医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1207 - P.1210

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I.緒論
 ビタミンB2が眼科領域で結膜角膜疾患その他に有効なことはすでに良く知られた事実である。またFADは生体内にとり入れられたビタミンB2が終局的にその生理作用を発揮する補酵素としての活性ビタミンB2として周知のところである。一方,またコンドロイチン硫酸は生体結合織基質の重要成分で,コンドロイチンそのものは初めて角膜から単離されたものであつて,本剤が角膜諸疾患治療の際に必要であろうことはつとに知られ,実際によく利用されてきたところである。VB2の中で最も活性のFADおよびコンドロイチン硫酸の両者を別々に使用(併用という形で)して,眼瞼結膜角膜疾患に著効のあることは,私どもの経験してきたところであるが,今回この両者の合剤であるムコファジン点眼薬の提供を受け,試用したのでその結果を述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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