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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科21巻11号

1967年11月発行

文献概要

臨床実験

弱視眼の暗順応検査成績

著者: 藤野亨1

所属機関: 1長崎大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1289 - P.1293

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I.緒言
 弱視眼の暗順応検査は臨床面では,真正弱視の診断,比較弱視との鑑別,弱視治療の予後の判定などに意義のある検査といわれている。
 Ludvigh (1942)はAmblyopia ex anopsiaの或るものは特異的な暗順応を示すと述べている。Oppel (1958)は片眼斜視弱視患者の暗順応は,錐状体では悪い閾値を示すが,杆状体ではほとんど正常であると述べている。von Noorden&Burian (1959)は斜視弱視眼の視力は照度を減じても,あまり低下しないと述べている。またOppel (1960)は機能的原因で視力低下を来たした眼の暗順応はそう悪くはないが,器質的原因によるものは暗順応も悪いと報告している。Wee—kers (1962)は弱視眼の暗順応は錐状体ではやや不良であるが,視力の低下度に比較すればそう悪くはないと述べている。Saiduzzafar (1963)は弱視眼の暗順応は一般に正常眼よりもやや悪いが一部の症例では正常眼とほとんど同じものもあると報告している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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