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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科21巻12号

1967年12月発行

文献概要

臨床実験

後部核間性眼運動麻痺

著者: 山中妙子1 河野芙美子1 大河原久子2

所属機関: 1東京女子医科大学眼科学教室 2東京女子医科大学内科学教室

ページ範囲:P.1373 - P.1378

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I.緒言
 Bielschowsky1)は1902年に末梢性でも中枢性でもない特殊な外眼筋の麻痺について述べ,これをsupranucleäle Parase (核上性麻痺)と記載した。L'hermitte2)(1922)はこのような症例にOphthalmoplegia internuclearis (核間性眼筋麻痺)という表現を用い,さらにJaensch (1924,1930)3)4)やLutz (1923)5)は核間性眼筋麻痺の原因である病巣部位が脳橋にある内側縦束の動眼神経核に近い前部にある場合をOphthalmople—gia internuclearis anteriorとし,外転神経核に近い後部にある時を,Ophthalmoplegia inte—rnuclearis posteriorと呼んでそれぞれに特有な所見を述べた。またHaymaker (1964)6)はこれをsuperior internuclear Ophthalmoplegia(上部核間性眼筋麻痺)とinferior internuclearOphthalmoplegia (下部核間性眼筋麻痺)に分け,Cogan (1950)7)は内側縦束の脳橋における障害部位を前部,中間部,後部に分けてそれぞれの症状を記載した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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