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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科21巻2号

1967年02月発行

文献概要

特集 第20回臨床眼科学会講演集(その1)

トラコーマ封入体のグリコーゲン形成について

著者: 山田繁子1

所属機関: 1徳島大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.123 - P.126

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I.緒言
 トラコーマ封入体にGarbohydrate matrixのあることは,1936年Rice1)の報告以来よく知られている。この物質はおそらくglycogenであろうと言われている。1964年三井等2)は電子顕微鏡で,特有のglycogen粒子は封入体の中にあることを証明した。1938年Thygeson3)はこのglycogenは若い封入体にはなく,成熟した封入体の中に現われるとのべている。
 1965年Gordon4)等は鶏胎で植えつがれたトラコーマ病原体を,PASとLugol's液で染色してglycogenは感染30〜40時間後に出来るとのべた。1964年三井5)等は通常のHeLa細胞にトラコーマ株をadaptすることが出来たと報告した。私は今回培養細胞の中のトラコーマ封入体では,何時,何所にglycogenが出来るか,又培養細胞での病原体検定にPAS染色がどの程度役立つかを研究した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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