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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科21巻2号

1967年02月発行

文献概要

特集 第20回臨床眼科学会講演集(その1)

眼トキソプラスマ症に関する研究

著者: 清水敬一郎1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.127 - P.133

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I.緒言
 1908年Nicolle, Manceauxにより発見されたToxoplasma gondii (以下Tp.と略す)の感染により成立するToxoplasma症(以下Tp.症と略す)は最近に至り非常に重要視されはじめた。眼科領域においても,ブドウ膜炎,網脈絡膜炎の病因論においては,極めて大きな比重を占めるに至り,特に先天性網脈絡膜炎の原因として,Tp.は常に念頭におかねばならぬとさえいわれている。本邦においても,昭和38年来の鬼木2)〜6)の詳細な一連の研究により,眼Tp.症に関する関心は最近急激に高まり,その検索は,日常の一般的な検査の一つになりつつある。又その手技に関しても,最近信藤1)により極めて簡便な感作赤血球凝集反応(以下HA testと略す)の方法が考え出された。そこで著者は信藤にょるHA testの方法を慶大眼科外来患者に応用し,特にそのscreeningとしての意義を検討し,あわせて眼Tp.症の疑われる患者の脳脊髄液より原虫の分離をはかり,興味ある結果を得たので,ここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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