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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科21巻2号

1967年02月発行

特集 第20回臨床眼科学会講演集(その1)

後極部鈍体打撲症の成因に関する研究

著者: 山崎幾雄1 丹羽巽1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部眼科

ページ範囲:P.155 - P.159

文献概要

I.緒言
 眼球の鈍体打撲による障害は眼球の各部位に発生し,眼瞼皮下出血,結膜下出血,前房出血,水晶体脱臼,脈絡膜破裂および出血,硝子体出血,網膜出血および剥離,網膜振盪,眼球破裂などと診断名がつけられている。その中で網膜脈絡膜に生ずる打撲性疾患の多くは,眼球の後極部に限局することが多く,特に乳頭および黄斑部を中心とした付近に多く発生する。最近当教室で,ボール,瓶,石などの鈍体打撲による眼外傷の多くが乳頭黄斑部周辺に起きた脈絡膜破裂,脈絡膜出血,網膜出血,乳頭浮腫であつた。そこで,今回眼球が鈍体打撲を受けた時,どの様な力が眼球に及ぼされるかを追求する目的でモデル実験を試みたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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