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特集 第20回臨床眼科学会講演集(その1) 印象記 第20回臨床眼科学会
第一会場
著者: 坂上道夫1
所属機関: 1慶応大学
ページ範囲:P.267 - P.269
文献購入ページに移動 秋冷の気に触れて,早期より清々しい気分で学会場に着いた。最近の学会の傾向として専門的分化が著しい為に,貴重な発表を理解出来ないで門外漢の如くに聞き流してしまう事を恐れた。充分注意して耳を傾けた。東邦大,塩崎氏はいもち病に対する抗生剤ブラストサイジンの眼障害に対してグルタチオン,及びアルカリ中和として重曹水が有用であることを述べた。所謂公害による人体への障害は問題が多いので,臨床的の皮膚粘膜障害と実験との差について質問があり,関心を呼んだ。
徳島大,山田氏は,トラコーマ封入体中のグリコーゲン染出と,感染力価検定の意味で封入体形成細胞の算定に際してPAS染色が正確であると述べた。トラコーマ封入体にはグリコーゲン以外の多糖類もあり,Hela細胞が粘液変性を起すとPAS陽性になるとの質問には三井氏より組織培養上のBioassayとして問題はなく,今回の実験はCarbohydrate Matrixの発生過性をvirusのassayへ応用することに意義を有しているので,グリコーゲンにとらわれないとの返答があつた。
徳島大,山田氏は,トラコーマ封入体中のグリコーゲン染出と,感染力価検定の意味で封入体形成細胞の算定に際してPAS染色が正確であると述べた。トラコーマ封入体にはグリコーゲン以外の多糖類もあり,Hela細胞が粘液変性を起すとPAS陽性になるとの質問には三井氏より組織培養上のBioassayとして問題はなく,今回の実験はCarbohydrate Matrixの発生過性をvirusのassayへ応用することに意義を有しているので,グリコーゲンにとらわれないとの返答があつた。
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