文献詳細
特集 第20回日本臨床眼科学会講演集 (その2)
文献概要
I.緒言
糖尿病や高血圧の際に,細小血管系に種々の障害がおこり,糖尿病性網膜症や高血圧性網膜症は勿論,腎症なども合併してくることはよく知られている。
眼球結膜の血管を観察し,その微小循環の状態を知ることは,極めて容易であり,自然のままの状態で検討し得る点など他の組織と比較して利点が多い。それでKniscly1)(1947)が始めて球結膜細小血管内の赤血球集合現象を観察して以来,現在まで各種疾患の微小循環動態の特異性を確立しようとして,いろいろの研究が行なわれてきた。
糖尿病や高血圧の際に,細小血管系に種々の障害がおこり,糖尿病性網膜症や高血圧性網膜症は勿論,腎症なども合併してくることはよく知られている。
眼球結膜の血管を観察し,その微小循環の状態を知ることは,極めて容易であり,自然のままの状態で検討し得る点など他の組織と比較して利点が多い。それでKniscly1)(1947)が始めて球結膜細小血管内の赤血球集合現象を観察して以来,現在まで各種疾患の微小循環動態の特異性を確立しようとして,いろいろの研究が行なわれてきた。
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