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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科21巻3号

1967年03月発行

文献概要

特集 第20回日本臨床眼科学会講演集 (その2)

摘出水晶体および核の曲率半径について

著者: 小沼衛1

所属機関: 1信州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.353 - P.357

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I.緒言
 眼屈折要素についての計測は,従来いろいろ行なわれているが,水晶体に関して計測した報告は調節に伴う変形等のためか余りなく,最近は主にPhacometry1)2)により計算されたものが散見される位である。特に水晶体核について計測を行つた報告3)6)は,屈折率や前後径についてはみられるが,曲率半径に関してはみられず模型眼としての数値が引用される程度である。私は眼の老化に伴う屈折変化について関心をもち,前回は老人の角膜曲率半径について調べ報告した4)が,今回,老人水晶体,特に核の形態について調べたいと思い,老人性白内障の手術により摘出した水晶体と核を用いて,赤道径,前後径,前面曲率半径,後面曲率半径について計測した結果,若干の知見を得たのでここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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