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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科21巻3号

1967年03月発行

特集 第20回日本臨床眼科学会講演集 (その2)

天然白色螢光灯下における色盲表検査について

著者: 福田忠俊1

所属機関: 1東京医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.363 - P.364

文献概要

 色盲表による色覚検査では,その照明によつて色盲表に色ずれが起り,検査成績が著しく変る。天然昼光以外の人工光源で,演色性の良い光源として,私は,先にキセノン灯を使つて色盲表による色覚検査を行い,使用に耐える事を報告した。しかし,キセノン灯は非常に高価で一般に使用出来ない。そこで,現在広く使用されている螢光灯の中から,今回,演色性が良いと考えられる天然白色螢光灯(東芝製,FL−20 S・W-DL型・色温度,4600°K,演色評価効87)を使つて,アノマロスコープの判定を基準にして選んだ,被検者18名(第1色覚異常者7名,第2色覚異常者11名)を対象に,色盲表検査を行い,天然昼光下に於ける検出成績と比較検討した。使用した色盲表は,石原氏色盲表国際10版,大熊氏色盲色弱度検査表,東京医大式色覚検査表初版,の三種である。
 石原氏表の検出成績は,天然昼光下に於ける成績とほぼ一致した。この事は,石原氏表の色斑の色ずれが,Pittの混同線上に近づくから,天然昼光下に於ける検出及び分類表の読みと同一になると考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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