icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科21巻3号

1967年03月発行

特集 第20回日本臨床眼科学会講演集 (その2)

脳性麻痺児の眼障害について

著者: 丸尾敏夫1 久保田伸枝1

所属機関: 1東大分院眼科

ページ範囲:P.369 - P.372

文献概要

I.緒言
 脳性麻痺は肢体不自由の主要原因であり,神経学的に極めて重要な疾患である。また,とくに最近肢体不自由に精神薄弱の合併した重症心身障害児が社会問題として取り上げられ,大きな関心を呼んでいるが,脳性麻痺はそのなかでも重要な部分を占めている。脳性麻痺は種々の原因による脳障害に起因するため,種々の眼障害を起こすことが予想され,これを眼科の立場から検討する必要があることはいうまでもない。従来,この方面の研究は全く行なわれていなかつたが,6年前私どもは整肢療護園に入園中の脳性麻痺児の眼症状について調査を行ない,その結果を報告した。今回は東京都内最大の脳性麻痺施設である東京都立北療育園に入園および通園中の脳性麻痺児について,詳細な眼科的検査を行なつてみた。さらに,施設により差異のあることを考え,脳性麻痺児の眼障害の実態を正確に把握するため,東京都内の主要な肢体不自由児施設および重症心身障害児施設についても調査を行なつた。その結果,脳性麻痺児の眼障害の実態,およびその問題点が明らかになつたので,それを報告してみようと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら