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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科21巻5号

1967年05月発行

文献概要

特集 第20回日本臨床眼科学会講演集 (その4)

眼窩壁骨折のX線診断法

著者: 深道義尚1 篠塚清志1 林正泰1 永井充子1 岡本途也2 鍵田政雄3

所属機関: 1関東労災病院眼科 2関東労災病院耳鼻咽喉科 3関東労災病院放射線科

ページ範囲:P.625 - P.626

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 先に私達は従来外傷性眼球陥没症として報告されている症例の殆んどすべてに眼窩壁骨折が認められ,眼球陥凹は眼窩壁骨折の一症状として現れるものであることを報告した。眼窩壁骨折の診断は本邦では極めて少いが欧米に於ては文献にみるのみでも既に20年以上前から報告されており,外傷性眼球陥没症なる診断は殆んどみることがないようである。
 又近年は眼窩に正面から鈍的な圧力が加わつた場合,眼球には殆んど障害をきたさずに,眼窩内側壁や下壁の骨質の薄く弱い部分が,吹抜けたように眼窩外に向つて骨折する所謂Blow-out fra—ctureの症例が数多く報告されている。本邦においてもこの種の骨折が次第に多くなつてきているようである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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