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特集 第20回日本臨床眼科学会講演集 (その4)
向精神剤の大量投与によつて生ずる調節不全麻痺と緑内障症状
著者: 諌山義正1 安井多津子1
所属機関: 1神戸大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.635 - P.638
文献購入ページに移動抗ヒスタミン作用を示すPhenothiazine誘導体の研究中,ChlorpromazineがLaboritにより人為冬眠に利用された。これは,体温低下と共に代謝機能および循環機能が抑制され,生体の反応が低下する事を応用したものである。
現在は,Chlorpromazine系薬剤は,majortranquilizerとしての性質が,その利用の主位を占め,精神科領域において分裂病その他に比較的大量使用され,その治療に新分野を開いている。然しながら,その大量投与により副作用も無視出来なくなり,種々の副作用が成書に記載されている。
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