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臨床実験
眼球保存液に関する生化学的研究—第9報正常および保存角膜中多糖類の分離,同定,組織化学について
著者: 坂上道夫1
所属機関: 1慶応大学医学部眼科
ページ範囲:P.733 - P.740
文献購入ページに移動I.緒言
前報において角膜の膨潤阻止,保存液に対する膠質緩衡能の付加,膠質滲透圧の保持を目的として高分子電解質を選択した根拠につき論述した。
角膜多糖類は,創傷治癒に関してコラーゲン再生と密接な関係にあるので,保存中,保存角膜に含まれる多糖類の消長は,保存液中の酸性ムコ多糖類にも関係して興味ある問題である。
前報において角膜の膨潤阻止,保存液に対する膠質緩衡能の付加,膠質滲透圧の保持を目的として高分子電解質を選択した根拠につき論述した。
角膜多糖類は,創傷治癒に関してコラーゲン再生と密接な関係にあるので,保存中,保存角膜に含まれる多糖類の消長は,保存液中の酸性ムコ多糖類にも関係して興味ある問題である。
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