文献詳細
〔眼・光学学会〕
文献概要
I.はじめに
前眼部病変の普通写真撮影は,日常一般に行なわれているが,細隙燈顕微鏡(以下スパルトと略す)を使用しての写真記録は,未だ一般に普及されているとはいえない。その理由を考えて見ると,1.優秀な撮影装置を備えたスパルトの入手はさほど容易ではない。2.撮影に特殊技術を要し,その上手間がかかる。3.充分な病変の記録が困難である。4.この種の写真に対しての関心がうすい,等があげられる。
しかし,簡単かつ正確にスパルト写真によつて,病変が記録されるならば,これ迄以上に病因及び治療法の検討が容易になり,疾患の変化の状態をより詳細に記録でき,保存され得る。また,これまでの記録装置では不充分であつた部位の撮影も可能となり,診療面にも,学問的にも利用されるところが大きいと思われる。
前眼部病変の普通写真撮影は,日常一般に行なわれているが,細隙燈顕微鏡(以下スパルトと略す)を使用しての写真記録は,未だ一般に普及されているとはいえない。その理由を考えて見ると,1.優秀な撮影装置を備えたスパルトの入手はさほど容易ではない。2.撮影に特殊技術を要し,その上手間がかかる。3.充分な病変の記録が困難である。4.この種の写真に対しての関心がうすい,等があげられる。
しかし,簡単かつ正確にスパルト写真によつて,病変が記録されるならば,これ迄以上に病因及び治療法の検討が容易になり,疾患の変化の状態をより詳細に記録でき,保存され得る。また,これまでの記録装置では不充分であつた部位の撮影も可能となり,診療面にも,学問的にも利用されるところが大きいと思われる。
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