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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科21巻6号

1967年06月発行

文献概要

〔眼・光学学会〕

細隙灯顕微鏡による写真撮影について

著者: 伊藤康行1 工村裕子1 林恵美1 長谷川弘2

所属機関: 1東京大学医学部眼科 2日本光学

ページ範囲:P.787 - P.793

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I.はじめに
 前眼部病変の普通写真撮影は,日常一般に行なわれているが,細隙燈顕微鏡(以下スパルトと略す)を使用しての写真記録は,未だ一般に普及されているとはいえない。その理由を考えて見ると,1.優秀な撮影装置を備えたスパルトの入手はさほど容易ではない。2.撮影に特殊技術を要し,その上手間がかかる。3.充分な病変の記録が困難である。4.この種の写真に対しての関心がうすい,等があげられる。
 しかし,簡単かつ正確にスパルト写真によつて,病変が記録されるならば,これ迄以上に病因及び治療法の検討が容易になり,疾患の変化の状態をより詳細に記録でき,保存され得る。また,これまでの記録装置では不充分であつた部位の撮影も可能となり,診療面にも,学問的にも利用されるところが大きいと思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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