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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科21巻7号

1967年07月発行

文献概要

連載 眼科図譜・121

水晶体前嚢落屑を伴う緑内障

著者: 北沢克明1 川西恭子1 中村泰久1

所属機関: 1千葉大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.831 - P.832

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〔解説〕
 水晶体前嚢落屑は水晶体前面,殊に周辺部の白色微細顆粒の集合よりなる白色の膜状の混濁と瞳孔縁の白色の糸くずあるいはフケ様の細片(dandruff)の沈着を主徴とするが,その膜状あるいは糸くず様の附着物の本体はVogtが考えた如く水晶体嚢にその起源を有するものではなく,房水に由来する沈着物であるとする説が現在一般に受けいれられ,pseudoexfoliation (Dvorak-The—obald,1954)の語が本症の記載に際し多く用いられている.
 本症を伴う広隅角緑内障(glaucoma capsulare, glau—coma with pseudoexfoliation of the lens capsule)については,前嚢落屑の緑内障発生に際しての病因論的な役割をめぐつて古くから議論の存するところである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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